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過去担当プロジェクト

夏見3丁目マンション計画 新築工事: プロジェクト

夏見3丁目マンション計画 新築工事
(曽我建築設計事務所在籍時)

​場所:千葉県船橋市

期間:2016年3月~2017年2月

用途:共同住宅(単身者用31戸)

​種別:新築

構造:RC壁構造

​規模:地上4階建 延床面積1139.71㎡

所属していた曽我建築設計事務所で最初に担当させていただいたプロジェクトです。

お客様は不動産会社様で、このプロジェクトで収益物件に対する考え方を学ばさせていただきました。

壁構造を採用することで躯体をスリムにする一方で、共同住宅にはついて回る24時間換気のダクトルートやキッチン排気ダクトのルートなどを梁型をつくって対処しています。

​4階建高さ10m以下の計画のため、日影検討が法律上必要なくなり、その上で極力容積を確保していく必要がありました。

中高層条例上の手続きの中で、近隣の方々からは、こちら側の設計案を大幅に変更するような対応を求められることもありましたが、3階建てでこの建築物以上の高さを有するものもある中で、合法に設計している以上、私は「建てる権利」の方を優先、主張するべきと思いました。

私はプロとしてビルダーとして、お客様がどなたでも同じようにこの「建てる権利」というものは、過剰に暴力的な結果を招くものでない以上、貫くべきことと考えています。

設計の機能上、性能上、悪くならない範囲で屋外階段の最上階屋根庇の高さを下げたり、隣地境界部分のフェンスの圧迫感を減らすべく、高さを低くしたり、できることはしておりますが、あくまでこの建築物の機能、魅力、権利に支障ない範囲にとどめています。

配慮が必要ながらも、建築主の「建てる権利」を守るよう動くのも私たちの仕事です。

他方でデザイン的に、白、グレー、黒の扱い方についてはこのプロジェクトの中で大きく掴めたものがありました。白の塗装壁は過剰に明るすぎず、かといって暗くはありません。同じくグレーの塗装部分も躯体感、質量感を失わない範囲で、良く抑えられた明るさに落ち着いています。

外から見たサイズよりも、内部は大きな建築物です。とても31戸を有する建築物には見えないと思います。

建物の用途や役割に比して、デザインや佇まいが合理的に整理できた、好きな建築物になりました。

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